プロダクト概要
KARTE Blocks は、既存のサイトにタグを設置するだけで、「サイト改修・更新の効率化」「テストによる仮説検証やパーソナライズによるパフォーマンス向上」「データによる課題発見」までを一気通貫で、誰でも簡単に実施可能にするプロダクトです。
Webサイト運営には「今すぐ改善したいのに時間がかかる」「社内の開発リソースが足りない」「この施策は本当に効果的なのか?」といったさまざまな課題が多くあるのが実情です。KARTE Blocksは「Webサイト運営を継続して・安心して・自由にできるようにすること」をプロダクトミッションとして掲げ、アイデアの実現や戦略的なアプローチの継続を支援をすべく日々プロダクトを磨いています。
目の前の課題の解消と作業の効率化をKARTE Blocksで実現することで、チームが前のめりにチャレンジできるようになり、サイト改善のサイクルがどんどん加速する世界を実現していきます💪🏻
直感的にアイデアを形にできるエディター
ノーコードでWebサイトの編集ができるページエディター機能。変更したいブロックをページ上で選択するだけで、簡単にページの書き換え、非表示、並び替えなどのサイト改修が行えます。変更内容は実際のページをもとにリアルタイムでプレビューされます👓
HTMLやCSSの知識がある方であれば、ブロックごとにコードを直接記述してより高度なカスタマイズをすることも可能で、やりたいことの幅を制限しません。
多様なテンプレートが揃うブロックストア
ブロックストアでは、デザインエンジニアを中心に実装した、「カルーセル」や「比較テーブル」などの汎用的なブロックテンプレートが80種類以上(2024年11月現在)公開されています。ブロックテンプレートはワンクリックで管理画面にインストールすることができ、そこからブロックを作成して即座に配信することができます。
ブロックテンプレートはユーザーからの要望や、実際に高い効果が得られた施策を参考に日々生み出されており、今後も継続的にリリースしていきます。
作成した施策は、思い通りに配信。パーソナライズも。
作成した施策・ブロックは、保存をして公開するだけですぐにサイトに反映できます。A/Bテストを実施するためのパターン別の配信や、任意のページ条件による配信、スケジュール配信にも対応。
また、発展的な施策として、ユーザーセグメントを配信条件として設定することもでき、サイトを一人一人に合わせて最適化し、さらなる成果向上に繋げることもできます。
事例記事: サイト内の閲覧履歴から中古物件に興味が高そうなユーザーを識別。トップページのボタンをパーソナライズし、クリック率は約6倍を記録(ナカジツ)
次の施策アイデアに繋がる様々な分析機能
実施した施策は評価・分析を行い、学び・気付きを得て改善に繋げることが重要です。目的に応じた様々な分析手段をビルトインで提供していますが、その一部をご紹介します💁🏻
ユーザ別の効果探索
実施した施策の計測結果をさらに深掘り、ユーザー別の効果を探索できる機能です。 「どのセグメントで特に効果があったか・なかったか」が、バブルチャートで可視化されるので特徴的なセグメントがすぐに見つかります。
例えば、全体としては効果が薄かった施策でも、特定のセグメントにおいては成果を上げていることが考えられます。例えば、全体の数値で見ると「いまいち効果が出なかった」という結論となった施策でも、ユーザー別に効果を深掘りしてみると、「特定の閲覧デバイスだけは効果が良かった」「会員ランクが低い人だけ効果が悪かった」など思いがけない発見があります。効果の原因が見つかることで、それが施策のアイデアとなりチームのナレッジとなり、改善の角度が高まります。
ライブ連携
「KARTE Live」で取得したデータを元に、登録・配信しているブロックがどのようにユーザーに閲覧されたか、来訪セッション時のサイト閲覧の実際の様子を管理画面内の動画プレーヤー上で再現・確認できる機能です。
定量的な結果数値に加えて定性的な発見情報を掛け合わせることで、配信結果に繋がった具体的な要因について仮説出ししやすくなったり、今後につながる気づき・学びを得ることができます😃
取り組んでいるテーマ(課題と将来の展望)
現在、開発チームでは主に以下のようなテーマに対して取り組んでいます。
もっと安全・安心にサイト改善に取り組める仕組みの整備
Webサイトに対して簡単に変更を行うことができるようになるということは、スピーディにアイデアを実現することを容易にする一方で、「間違ったら、壊れたらどうしよう」という不安も一定生まれてきます。そういった不安を取り払い、楽しくサイトの改善に取り組み続けられるように KARTE Blocks を安全・安心に使える機能を強化しています。
アイデア・学びがチームにたまり、チームが強くなる仕掛け
Webサイト運営は一度作って終わりではなく、継続的な成長と改善が求められます。事業目標やサイト目標が高まるにつれ、コンテンツやユーザーも増加し、それに対応する必要があります。
KARTE Blocks は、Webサイト運営や改善に関する多様なアイデアを継続的に生み出すことのできる場所となり、チームの挑戦を後押しすることで、サイトの成長に伴ってチームも強くなっていけるようなプラットフォームを目指します。
テーマに関連した開発中・開発予定の機能
- 変更履歴・リストア
- 権限管理
- チームコラボレーション機能
誤操作が発生した際に、原因を特定し、元の状態に戻せる仕組みを整えることで、より積極的に新しい施策に挑戦できる環境の実現を目指しています。
権限管理は一般的にセキュリティやガバナンスの観点から求められる機能ですが、それだけにとどまらず、習熟度や利用目的の異なるメンバーがそれぞれに合った使い方ができるようにもなります。これにより「安全・安心」の確保にも大きく貢献できると考えています。
サイト運営に携わるメンバーがコラボレーションを始める場を目指します。アイデアを発散できる機能や注目すべき数値のピックアップ、生成AIによるサジェスト機能などを活用して、アイデアが集まる場所を提供し、新たな施策の発想を促進します。
開発スタイル・チームについて
KARTE Blocks は、PdM・Designer・Engineer・Customer Engineer・Product Growthで構成された現在15名ほどのチームで開発・運営をしています(※2024年10月現在)。特徴として、ビジネスサイドと開発サイドがワンチームで、密接に連携しながら事業を推進している点があります。1つのスタートアップのように、全員が一丸となって同じ事業に向かって取り組んでいます。
開発アプローチ
プロダクトバックログの策定フェーズでは、PdMやデザイナーが中心となり、課題の可視化、目的設定、ユーザーストーリー、コンセプトデザインなどを進めます。その際、必要に応じてエンジニアの視点も取り入れながら、全体方針を決定します。テーマによっては開発ドリブンで進めることもあり、技術的な課題や解決策を優先的に検討するケースもあります。十分に検討され、解決方法の検討や見積もりが可能になった段階で、チーム全体でプランニングを行い、ロードマップに反映します。
開発メンバーの個々の強みを活かし、自律的かつ創造的な開発を重視し、機動性高く開発を進めていくために、前提条件のすり合わせに必要となるような最低限の決め事以外固定的にせず、各Issueのオーナーとして任せたエンジニアを信頼し、アジャイルに進めるようにしています。
開発サイクル
四半期ごとにメインフォーカスを設定し、週次ミーティングを活用して進捗や、各メンバーが取り組んでいる開発や思考のポイントを共有しています。設計過程の思考整理やコンセプトデザインは Figmaにまとめ、開発に関するIssueはGitHubのプロジェクトボードで管理しています。
技術スタック
プレイドのメインスタックであるReactとNode.jsを中心に採用し、フロントエンドとバックエンドの開発を進めています。プロダクトの特性上、通常の開発ではあまり触れることのないブラウザAPIを活用する機会が多く、ブロックを編集するエディター等の高品質なUI/UXを実現するためにChrome拡張の開発にも取り組んでいます。システム監視にはDatadogとSentryを利用しています。
ワークスタイル
Blocksチームでは、週に1日推奨出社日を設定していますが、それ以外の日にも出社しているメンバーが多く、対面でのコミュニケーションを大切にしています。業務時間に関しては固定のものはなく、早朝から働くメンバーもいれば、お昼頃から業務を開始するメンバーもいて、柔軟な働き方を尊重しています。