KARTE Craft

プロダクト概要

KARTE Craft は、独自のKARTEの機能やアプリケーションを、AIの支援のもと開発できるPaaS(Platform as a Service)です。

機能の概要

KARTE Craftの主要な機能は次の2つです。

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これらはそれぞれ、Webアプリケーションにおけるバックエンドとフロントエンドの機能を担います。

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各機能は独自の開発コンソールを持っており、コンソール上でAI支援機能であるCraft Copilotが利用できます。

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なぜPaaSを開発するか

KARTEは独自のリアルタイム解析基盤を中心としたマルチプロダクト戦略を取っています。その中で、KARTEプロダクト群と外部サービスとの連携は、マルチプロダクトの効果的な活用において重要なテーマです。KARTE Craftは、KARTEと簡単に連携できる開発機能を提供し、クライアントやパートナーが自身に必要な機能を柔軟に作成できる環境を実現します。

取り組んでいるテーマ(課題と将来の展望)

開発チームが主に取り組んでいるテーマは次の3つです。

  1. パブリッククラウドを活用した堅牢で効率的な構成
  2. ソリューション探索と機能開発を両立し、より使われるプロダクトに
  3. より簡単に開発するためのAI支援

1. パブリッククラウドを活用した堅牢で効率的な構成

KARTE Craftの各機能は、パブリッククラウドのサービスを活用することで、アプリケーションとしての複雑性をパブリッククラウド側に委譲する構成をとっています。具体的には次のような設計をしています。

  • KARTEプロジェクトごとに実行環境のテナントを分離することで、セキュリティの懸念点を減らす
  • クラウドサービスのAPIを活用することで、アプリケーション側のデータ構造をシンプルに保つ

今後も、パブリッククラウドをフルに活用した効率的な機能開発を目指します。

2. ソリューション探索と機能開発を両立し、より使われるプロダクトに

KARTE Craftは、KARTEの機能を拡張する開発プラットフォームです。KARTEを活用したソリューションをクライアントに提案するCustomer Engineerチームと協力し、価値あるソリューションを探索しています。この過程で得たフィードバックを基に、機能の追加・改善を進めています。

ソリューションの探索では、社内で開発したソリューションをブログとして外部に発信しています。

発信した情報をもとにクライアントのニーズを深掘り、より有効なソリューションを開発し、そのフィードバックを得て機能開発・改善を実施するというサイクルを回しています。

3. より簡単に開発するためのAI支援

KARTE Craftは開発者向けの機能が多く、KARTEのメインユーザーであるマーケターやカスタマーサクセスの方からは距離を置かれやすいです。しかし、定番のソリューションはクライアントのマーケティング・サクセス担当者でも利用できた方が価値実感につながると考え、AI支援機能であるCraft Copilotを開発しております。

Craft Copilotの開発では、どのような支援機能があればクライアントの価値実感につながるかをゼロベースで考えて実装しています。近年、生成AIの発展は目覚ましく、新しいサービスが登場するたびにその可能性は広がっています。刻々と変化する状況の中で開発を進めるには、サービスの仕様変更に柔軟に対応できる汎用的なアプリケーション設計と、新機能を素早く取り入れる能力が求められます。

チーム構成

開発チームの構成は次のとおりです。

  • Product Owner 1名
  • Engineer 3名
  • Design Engineer 1名
  • Designer 1名

チームの特徴は次の2点です。

  • 立ち上げ期のプロダクトなので、少数精鋭で個人が広い裁量を持って開発を進めている
    • KARTE Craftは2023年にGAとなった比較的新しいプロダクトです。当初から少数のメンバーでフルスタックな役割で開発を進めており、各メンバーが自律的に開発課題に取り組んでいます。
  • KARTEを活用したソリューションをクライアントに直接提案・実装するCustomer EngineerやSolution Architectが同じ部門に所属している
    • プロダクトの仕様理解と、さらなる活用方法の探索に長けているメンバーが集まり、プロダクトへのフィードバックも活発に行っています。このような環境があることで、よりプロダクトの価値向上につながる開発ができています。

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