プロダクト概要
KARTE Signalsとは
KARTE SignalsはKARTEで取得する1st Party Dataを広告領域に活用するプロダクトです。 2024年10月時点では主に以下で構成されています。
- Signals Connector
- 1st Party Dataを広告媒体のプラットフォームに送信連携し、広告効果改善に活用するもの
- Signals Dashboard
- 広告媒体のプラットフォームから配信結果データ等を受信連携し、1st Party Dataと繋ぎあわせて、ユーザー軸や投資対効果軸で判断ができるように可視化する機能
Signals Connector
Signals Connectorが生まれた背景にはITP(Intelligent Tracking Prevention)を筆頭とした3rd Party Cookie規制の問題に際し、1st Party Dataの必要性が高まったことが挙げられます。 従来のターゲティングや広告計測にJavaScriptベースでのCookieを利用していた各媒体のパフォーマンスはITPをきっかけに低下し始めました。
各広告媒体側も対応策としてJavaScriptではないAPIでの解決方法を提供していますが、そのどれもが1st Party Dataを必要とするものでした。
これらの課題を解決するものがSignals Connectorです。
Signals Dashboard
CPAモデルの終焉
- 広告投資は獲得から事業成果 (ROASやLTV) で計測する時代に代わりつつあります。今までそうなっていなかったのは、
- 広告代理店のビジネスモデルが媒体費 x take rate (20%前後) であったことで、CPAの方が都合が良かった
- 顧客データと広告を繋げる方法を広告媒体も用意してなかった、CDPのような顧客データを柔軟に外部に連携する仕組みがなかった
- 3rd Party Cookieで精緻にターゲティング可能だった
などが考えられます。
- 広告主もデータ分析が可能になると、広告の投資対効果を気にするようになってきました。 (事業責任者としては当然ROIで判断をする)
- KARTEは計測基盤であり、3rd Party Cookieが使えなくなる今、1st Party Data が豊富に蓄積でき、ユーザーを1人に統合する仕組みが整っています。つまり事業成果に近いデータを整える環境がある点が他社と比べて大きな優位性になっています。
取り組んでいるテーマ(課題と将来の展望)
将来の展望
KARTE Signalsは広告領域のデータ活用のワンストッププラットフォームを目指しています。 デジタルの出稿広告のみならず、自然流入やSNS等の非広告や、最終的にはマス広告等のアナログデータも取り込み、企業におけるマーケティング活用を後押ししていきます。
また従来のような目先の指標ではない、事業成果に近い指標を捉え最適化し、本質的なマーケティング活動を促進していきます。
それが最終的に企業と消費者がwinwinとなるマッチングを生み、価値の総量を最大化させていくことをビジョンに掲げています。
- 業界全体課題、そして取り組むテーマの意義
- Marketing Mix Modeling(MMM)
- MMMへの適用はテーマの一つです。マス広告などの大規模流入の効果を適切にモデリングし、広告活動の投資対効果を明らかにしていくものです。
- 生成AI
- 広告データ領域または広告クリエイティブ領域での生成AIの活用はホットなテーマの一つです。KARTE Signalsでは、各種AIの特色を理解した上で、適切な適用判断を元に搭載の可否を判断しています。
チーム構成
現在、KARTE Signalsのチームには11名のメンバーが在籍しています。 (2024年12月現在)
職種 | 役割・業務内容 |
PdM(プロダクトマネージャー)兼 事業責任者
1名 | プロダクトの全体戦略を策定し、優先度付けを行います。ユーザーのニーズや市場のトレンドを把握し、プロダクトの方向性をリードしています。 |
PG(プロダクトグロース)
3名 | プロダクトの伸長を担うビジネスディベロップメントを担当します。
PMFに向けたプロモーション施策の策定、商談ニーズの把握、サポート環境の構築などプロダクトの成長のためのビジネス領域全般を担います。KARTE Signalsではプロダクトセールスやプロダクトサクセスを意図的に設置しています。 |
Designer
2名 | プロダクトのUI/UXデザインを担当。ユーザ体験を最適化するためのビジュアル設計やインタラクションのデザインを作成します。デザインエンジニアに関してはフロント部分の実装を担います。 |
Engineer
4名 | KARTE Signalsのバックエンドの開発やアプリケーション開発を担当します。上述した新機能の実装、パフォーマンス向上、バグ修正など、技術的な側面からプロダクトを支えます。 |
Customer Engineer
1名 | 顧客サポートと技術サポートを行い、プロダクトの導入や活用を支援します。そこで得たフィードバックを元にプロダクトの改善を行います。顧客からの要件を技術側から策定し、Engineerへの橋渡しの役割を受け持つこともあります。 |
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